対抗がいない頼りになるあの能力者も、信頼できる隣の確白も、対面に座るカワイイあの娘も...
明日の朝には人狼かも知れない
構築した推理が一夜にして崩壊。めまぐるしく変化する村の状況にあなたは対応できますか?
このゲームは、人狼文化祭2018に出展させていただいた少人数専用オリジナル変則人狼ゲームです。
人狼文化祭&徳島ブースにご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。
席から飛び上がるほど守り先に歓喜したり、びっくりするほど疑心暗鬼になったり、予想外の2ナイトバッドエンドになったり、毎回のように好ゲームが紡がれ、GMをしているこちらが平静を装うのに苦労するほどでした。かなりの刺激をいただいたうえに、このゲームが予想以上の反響をいただいて、参加してよかったーと(正直最初ビビッてまs・・・
今後も文化祭にお邪魔させていただける機会があれば、また徳島ブースにお越しください。絶対に楽しませるとお約束します!!
世界観・舞台設定は、雪に閉ざされたとある研究基地。このため「村」ではなく「基地」、「村人」ではなく「隊員」となります。
そしてこのゲーム、人狼ゲームなのに人狼が登場しません。かわりに「X」が登場します。そして基地サイドはそれに沿った能力者や非能力者の構成となります。第3陣営はありません。
あまりにも登場するキャストたちの能力が異質というか独特なのですが、大丈夫です。普通の人狼ゲーム同様
Xは夜に襲撃して過半数をとる
人間は処刑でXを殲滅する
ですので、基本的にはアルティメットルールでゲームが進行していきます。
それでは感染人狼 -Xの襲撃- のキャスト一覧をどーぞ!!
毎晩誰か1人を襲撃するX。
普通の人狼ゲームでは、襲撃された人はゲームから退場となりますが、このゲームでは襲撃されると感染してXになります。人狼が毎晩増えていく得も言われぬ恐怖を与えましょう。
感染源Xに襲撃されて二次感染したX。
二次Xには襲撃を行って仲間を増やす能力はありません。新入り二次Xも含め、毎晩感染源Xと顔合わせをします。感染源Xが処刑されると、それ以降X仲間は増えないので、残された二次Xたちだけで過半数をとりましょう。
毎晩誰か1人に予防処置を施して、Xの襲撃を無効化することができる、騎士・狩人・BG的存在。
そして自分自身を守ることもでき、一度予防処置が成功した人は、今後襲撃されても感染しない。守った効果はForever.
6人~10人まで対応のゲームですが、7人以下の場合ワンナイトで終わる可能性があるため、基本的には8人以上でゲームを行う予定です。
6人 | 7人 | 8人 | 9人 | 10人 | |
感染源X | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
二次X | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
博士 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
研究者 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
医者 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
隊員 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
※ゲーム前に感染源Xと二次Xは顔合わせをします
ここから処刑者が減り、襲撃が成功するたび二次Xが増えるというわけです。
ここで説明をいったん中断して...
普通の人狼ゲームではありえませんが、このゲームでは占い師的存在のひとり「研究者」が、同じ人物を2回調べる(占う)ことがたま~にあります。そして有効です。
昨日まで人間だった人が感染して二次Xになるこのゲームでは、判別済みの人も検査(占い)対象なのです。でも博士の検査対象の感染源は増えないので、博士は同じ人を検査し(占っ)ちゃダメですよ!
これも普通の人狼ゲームではなかなかありませんが、対抗がいない能力者であっても、そもそも感染源に狙われやすい能力者は「感染の疑いが強い」という目で見られやすいのです。初日だけは全力で信用してくれた人間たちも2日目以降からは初日真確の能力者に猜疑心を向けてきます。
昨日まで人間だったのに自分が襲撃されたことによりXが過半数を超えゲームが終わった場合、一応自分はX陣営としての勝利となります(完全なる棚ぼた)
でも昨日まで、何だったら襲われるその夜も必死で人間側として推理していたのに、急遽終わりを告げられ「勝利」をXからプレゼントされる... 全然喜べない!!
最初の配役で人間を引いた以上、人間のまま勝ちたいと思うのは当然の心理です。でも途中で感染してXとして勝つという闇のハッピーエンドがあるため、ごく稀にこの「闇堕ち狙い」をほのめかす方がいらっしゃいますw
誰とは言いませんが、よく飛行機とかで「この中に...いらっしゃいませんかー?」って言われる人ですよね。「私まだ自分にワクチン打ってないので襲ってくれてもいいよ♪」って笑顔で言われるほど感染源にとって信用できないものはありません笑
ワンチャンまじで打ってないことに賭けてみますか?それもまた感染人狼「Xの襲撃」です。
...とか、他にもまだまだありそうです。思いついたら追加しておきます。
では説明に戻りましょう
このゲームでは、夜の能力者の行動順が非常にキーポイントになります。夜に陣営が入れ替わる人が1人いるかも知れないからです。
この行動順に関しては、このゲームが最も面白くなる順番に設定しています。別の言い方をすると、最も人間側に有利な順番に設定しています。そしてこの順番は毎晩固定です。
Xよりも医者が先に行動することにより、初日からでも能力者たちはカミングアウトをする選択肢があります。そしてXの後に研究者が行動するということは、感染源Xが二次Xを増やした状況で検査(占い)をするので、研究者の翌日の黒判定出しの確率が少し上がります。
GMに「X起きてください」と言われますので、感染源Xと二次Xの全員が起きてください。ジェスチャーで二次Xが誰を襲うか指示を出してもいいですが、最終的に襲撃先の決定権があるのは感染源Xです。そして襲撃先が決まり、その人が医者による予防処置を受けていなければ感染成功となりますので、その場でGMがつついて起こします。新入り二次Xとの顔合わせですね。このとき、新入り二次Xは誰が感染源か分かりませんので、GMが指差しでどの人が感染源かを教えます。
という感じなので、Xサイドは情報を共有できる部分がかなり大きいですね。
最多得票数の人が複数いた場合決選投票になります(最大2回まで)が、決戦前の弁明タイムはなく、代わりに1分間の延長会議が追加されます。
弁明タイムとの違いは、「誰でも喋れる」というところです。
※決選投票対象者に投票権はありません
最後にこのゲーム特有のルールを。
普通の人狼ゲームでは、決選投票でも処刑者が決まらない場合は、処刑者なしか、何か他の方法で1人処刑者を決めるというのが一般的です。
しかしこのゲームでは、最多得票数の人を決選投票を経て複数同時処刑することが2日目以降であればできます。最大は初日処刑者なしになった2日目の10人のときにできる5人同時処刑。8人では4人同時処刑まで、9人と6人のときは3人まで、7人と4人のときは2人まで同時処刑ができます。5人のときだけ1人しか処刑できません。初日だけは処刑対象者が1人に決まらない場合は処刑者なしになります。
※アルティメットのように1回目の決戦で票数が少なかった投票対象者が、途中抜けして2回目の決選投票に加わることはありません、全く同じ決選投票を2回行います
このゲームが2日目以降に処刑者なしになるのは、任意の順番での薔薇投票で「全員に1票ずつ入る」というパターンしかありませんが、そんなことにはならないでしょう。
「感染人狼 -Xの襲撃- 」を思う存分楽しむためのアドバイス
このゲームの難しく同時に面白いところは、瞬時に頭を切り替えて脳内陣営チェンジをしなければいけないところにあります。
のんびりしていたら間に合わないかも知れません。というのも、このゲームは普通の人狼ゲームよりもかなり早いタイミングでクライマックスに突入していきます。そして一度突入したクライマックスはゲーム終了まで途切れません。
いつものように「対抗出たんならローラーして...」なんて言っている余裕はないのです。
先の展開を読んで行動を起こす。どう読み、どう起こすか?常に考えながらプレーしてください。
実際にゲームをする前に簡単にシミュレーションしてみましょう。そうすればこのゲームの奥深さと面白さに気付くはずです。
徳島でこのゲームをやるとXが勝つことが多いのですが、人狼文化祭2018ではほとんど基地勝利という結果でした。
プレイヤーのレベルが上がると基地の勝率が上がるのか、もしくは初体験プレイヤーが多いときは基地の勝率が上がるかのどちらかでしょう。基本的にはXが勝ちやすく作ってはいるのですが、何回やってもXが勝てないときは、
ワクチンは3本しかない
というルールにしてみてください。少し展開が変わるかも?古くからの格言にもあるように「闇落ち狙いは三日まで」
それから「会議時間は常に5分」としていましたが、
6人以上は5分、5人以下は3分
とした方が良さそうです。